- 【2022年】渓流エサ釣りイトの太さと仕掛けの流し方を解説 投稿日 2022年3月8日 16:30:55 (TSURINEWS)
待ちに待った渓流解禁。渓流釣り入門に際し押さえておきたい知識はいろいろあるが、今回は実際に釣るうえでしっかり覚えておきたい渓流釣りレベルアップのためのワザについて解説しよう。
(アイキャッチ画像提供:PhotoAC)
安易な「粘り」は禁物
渓流釣りは一般的に、上流へ釣り歩きながらテンポある釣りをする。同じ流れの筋を2~3回流し、アタリがなければ次の筋のポイントを攻略する。手前から攻略し最後は奥(対岸)の流れを攻略していく。
初心者がよく陥りやすいのが、同じポイントで長時間粘ってしまうこと。ヤマメは学習能力が高く、流下してくる仕掛けの付いたエサに早くから気づいている。渓魚は階級社会であるから、大抵最初のアタリやヒットするのは良型で流す度に釣れる魚は小型化していく。
もちろん本流大物釣りや良型ヤマメが釣れ続く場合は粘ることもあるだろう。しかし、一般的な渓流釣りにおいては、初回若しくは2度目の流しで決着をつけておきたい。
見極めも重要で、アタリが上下左右に派手に動いたりするものは小型ヤマメや外道がちょっかいしている場合が多い。この場合はタナが合っていないのでオモリを重くして、より底波のレーンで良型を狙うか、流速のある層に狙いを変えていきたい。
また、魚影の濃い釣り場では粘りは禁物。エサがあっても足りない状況になるので効率よく新規ポイントで、フレッシュな食い気のある良型ヤマメを狙った方が賢明だ。上流へ遡行しながら、次はどんなポイントが広がっているのか釣り歩くのも渓流釣りの楽しみのひとつ。
細イトか太イトか
ヤマメの視力は決して良い方ではないと言われている。しかし、音や影に対しては非常に強い警戒心を抱くのであろう。
経験上、細イトの方が魚に見えづらいから釣れるというというものではないと感じている。太糸仕掛けでも多くのヤマメを仕留めている凄腕釣り師を見てきた。
ではどうして私が細イトを多用してきたのか?という理由は仕掛けをひと工夫加えて、簡単にヤマメの潜む底波に仕掛けを届け、ヤマメの定位するゾーンを少しでも長く流し、良型ヤマメのヒット率につなげたいから。
だからと言って、本流で尺物狙いに0.1号の極細イトで挑戦することは無謀だし、獲物とは真面に対峙できておらず常に防衛戦になってしまう。一方で、釣り師諸氏の釣法はさまざまであり尊重するが、個人的には釣れて当たり前のオーバースペックな太仕掛けにはやや抵抗を感じてしまう。従って魚と釣り人が対等に戦えるタックル、即ち細イト仕様の仕掛けを選択するようにしている。
太イトは安定して底波に届ける流す技術が高度であり、水抵抗も重なり上手に流すことが困難である。また、ヤマメも食いついたエサに違和感を覚え、すぐにエサを吐き出きだしてしまう。
それに比べて細イトは、誰でも簡単に底波へ自然に運ぶことができるので、ヤマメも自然に食いつく。仕掛けに水抵抗の少ないおかげで、エサを口の中に含む時間も長く、胃袋へのみ込むケースも頻発する。比例して釣果もアップすることだろう。
仕掛けを自然に流すために
冒頭と重なるが、とにかく、自然に仕掛けを流すことに心がけること。仕掛けをブラさないことで、あたかも仕掛けの付いていないエサが流下することを演出する。これに成功すれば、ヤマメ・アマゴはいとも簡単に釣れてくれる。
自然にと言っても、目で見える水面の流れに合わせて流すのではない。一般的に下層の底波に同調した速さで流さなければならないので、何度もオモリを交換し、常に目印を確認しながら適正オモリを見い出し、目視できる表層の流速よりも遅く流すことを心掛けたい。
まず仕掛け投入の方法は、水中イトのガン玉付近を左手の人差し指と親指で軽く握る。ヤマメが定位しているであろうポイントを目で捉えて底波へなじむ距離を目測(水深・流速によってさまざま)して、ヤマメの定位場所よりも、やや上流へ向かって振り込む。
仕掛けが水面に着いたときはややイトを張った状態とする。その時に、緩めると仕掛けとオモリが絡まりやすいので注意する。異なる個所に投入するとヤマメの定位する箇所に流れてくれない。よって、イトを張った状態で竿を操作して投入点へ仕掛けを微修正させる。
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<週刊つりニュース西部版APC・津曲隼丞/TSURINEWS編>
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