- 北海道への渓流遠征釣行で75cmイトウ堂々浮上 エサ釣りでキャッチ 投稿日 2022年6月28日 17:00:57 (TSURINEWS)
憧れの魚・イトウを釣りに北海道の旭川を訪ねた。天塩川と石狩川の源流部をエサ釣りで探り、75cmのイトウをはじめイワナやニジマス、オショロコマをキャッチした3日間の釣行の模様をリポートする。
(アイキャッチ画像提供:刊つりニュース関東版 上谷泰久)
北海道で渓流釣り
事前の情報では災害級の雨が降り、天塩川はかなり増水しているとのこと。とりあえず5月31日(火)、現地在住の友人と合流し、上流域に向かった。
イトウは中・下流域に生息する魚なので、この日狙うのはイワナとニジマス。友人に案内されたポイントは、まさに大型渓流魚の巣窟だった。
大型渓流魚が連発
本流竿を使ったエサ釣りで狙う。釣れる魚はすべて30cmオーバー!イワナはエゾイワナという種で、降海するアメマスとは少し違い、脂が乗って美味だと言う。
ニジマスはこの川に100年くらい前から生息している「春産卵の原種」で、本州で釣れるものとはまるで違う姿をしている。その完璧な魚体に驚かされた。
次々にヒットする魚に腕が痺れ、2時間で十分満喫。イワナは45cm、ニジマスは50cmが出た。当然、釣魚はその場ですべてリリースし、その日の宿に向かった。
天塩川支流でイトウを狙う
6月1日(水)の朝まで降り続いた雨だったが、なんとか小降りになる。しかし天塩川中流域は濁り増水している。「この流れでは無理だ」と、友人は支流を案内してくれた。
イトウは底流しが基本。まずは友人がルアーで手本を見せてくれた。友人はポイントの見きわめが早く、あっという間に50cmほどのイトウをキャッチ。さっそく私も本流竿を伸ばし、挑戦する。
1時間ほどポイントを探しさまよった。川底は泥炭で、一歩一歩シューズが埋まる感覚、いわゆる湿原を流れているイメージ。するとやっとアタリが出た。掛かってきたのは大きなウグイ。この魚がイトウの存在を知らせるサイン。ウグイはイトウのエサなのだ。単純明解だ。
50cm級イトウ登場
ハリに太いミミズを4本房掛けにして、オモリが底を転がるようにゆっくり流れに乗せるとヒット。すごい重量感だ。体を大きくくねらせる迫力のファイトに圧倒されてしまう。しかしサイズは小型の50cm級で難なくゲット! 野性のイトウは保護すべき種なので、丁寧に扱ってリリースした。
湿原の原野を掻き分け上流へ進んだ。川にヤナギの枝が覆い被さるポイントで、友人が「ここはルアーで狙いにくく、エサ釣り有利だ」と勧めてくれる。
枝に引っ掛けないよう注意して流すと、鈍いアタリで目印が止まった。大きくアワせると、根掛かりしたかのような重量感。その直後、黄色っぽい巨大な魚体が姿を現した。「うわ、きたっ!」
75cmイトウキャッチで満足
竿を大きく曲げると次の瞬間、大きな水柱を上げ激しく抵抗。そして上流へ魚雷のように疾走を始めた。「枝に引っ掛けたら終わりだ」。両手に持つ竿を折れんばかりに曲げ強引に引き寄せ、浅瀬に引きずり出して勝負あり。
計測すると75cm。友人によるとこれでも中型サイズとのことだが、イトウ初挑戦の私はこれで満足。手早く写真を撮り流れに戻した。
本流には100cm超えもザラにいるというので次のチャンスに期待。こんな迫力の川釣りがあるというのに驚き。まさに日本は広い。
源流部でオショロコマ確保
翌2日(木)は石狩川源流へ向かいオショロコマ釣りを堪能。お土産の魚をキープさせてもらう。そして北海道の川釣り対象魚をコンプリートし茨城へ戻った。驚きの連続でとても楽しい三日間だった。
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<週刊つりニュース関東版 上谷泰久/TSURINEWS編>
天塩川
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