- 夏の渓流ルアー釣りで53cmアメマス登場 キーワードは【増水】? 投稿日 2022年9月23日 11:00:53 (TSURINEWS)
夏のトラウト狙いの渓流ルアー釣りにおいて、「増水」は超重要キーワード。魚の活性が一気にアップすることがあるからです。53cmのアメマスをキャッチした釣行をお届けしましょう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター小峠龍英)
増水はトラウト釣りのチャンス
まとまった雨が降らないと渓流は割とすぐに渇水状態に陥ります。冷水性のトラウトは朝夕以外は底や岩陰でじっとしてて反応を得るのが難しくなります。
そんな状態が続いた後の雨による増水は水温を下げエサとなる昆虫やミミズなどを渓流にもたらします。こうなると低活性から一転、活性は跳ね上がります。
増水は魚の遡上を促す
また増水は魚の移動を促します。特にアメマス、ブラントラウトなどのイワナ属の場合、思わぬ大物との遭遇も十分にありえます。ヤマメやニジマスも積極的にエサをとり始めるので、水位と濁り具合をチェックして笹濁りからクリアな状態なら十分に勝負できます。
増水時のおすすめタックル
ロッドやリールは通常の渓流タックルで十分対応できますがラインはいつもより太めがオススメです。ナイロンなら6lb、PEならショックリーダーは比重の高いフロロカーボン8lb。
ルアー
ルアーは河川規模にもよりますが、水位が上がって流れの押しが強くなるので軽すぎると底波を捉える前にすぐに流されてしまいます。スプーンなら5~7gが使いやすいでしょう。同様にミノーも重めを用意します。
増水時の53cmアメマス
8月のある日、筆者は増水した北海道のとある渓流に立っていました。水位は平水+10~15cmといったところで水質はクリア。この状況でルアーを動かしすぎると暴れてしまうことがあるので、スプーン中心であまり動かさずに流します。
大物ヒット
4gのスプーンを上流対岸寄りにキャストし、イトふけを取るようにリーリング。対岸際に張り出した木の根っこの前を通すと、ラインがピンと張りスプーンが止まりました。すかさずフッキングすると水柱とともにラインが水面に突き刺さり、縦横無尽に走り回る大物。
増水した状況で下流に走られると魚のパワー+流れの押しで普段より数段パワフルなファイトです。恐らくナイロン5lbだとこの時点でラインブレイクでしょう。PEライン+フロロ8lbだったので何とか堪え、魚を岸に寄せランディングネットですくい勝負あり。
53cmアメマス
やや紫がかった光を浮かべた53cmのアメマスでした。恐らく増水に乗って遡上してきた個体でしょう。まさに増水をチャンスとして手にした魚と言えます。
スプーンとミノーの使い分け術
その後もスプーンで釣り上がります。基本上流に向けてキャストし、着底スレスレを狙って流します。ここで重要なのはアクションを付けない事です。水深に対してちょうどいい重さのスプーンなら、流れに乗るせるだけで十分にアピールしてくれます。
ミノーも同じような使い方ができますが、個人的にはスプーンの方がやりやすいです。スプーンは流れの効いた瀬で使い、ミノーは深場でよく使います。この日はとある深場でスプーンに反応を見せたものの食い切らなかった魚に対してミノーを使いました。
ミノーで尺アメマス
沈下速度の早い5gのミノーを流芯上にキャストし、根掛かりに注意しながら一気に底に届けるイメージです。7gスプーンだとすぐ根掛かりして終了だと感じたので、ミノーを底に届けてトゥイッチするとすぐに重みが乗り、そのままゴリ巻きでランディングしたので尺を超えたアメマスでした。
ヤマメも高活性
いつもより深くなった瀬をダウンクロスでキャストしスプーンをスイングさせるように流すと、食いついてきたのは8寸ほどのヤマメ。スプーンを見つけるなりすっ飛んでくる高活性で、同じポイントで同じサイズを2尾キャッチすることができました。
安全第一で
当然ですが水位が高くカフェオレ色に濁った状況は危険です。増水状況で釣りに行く場合、事前によく調べた上で通い慣れた場所にしましょう。慣れた場所であれば危険な箇所も承知しているはずなので、危険を避けるのが容易になります。
また根掛かりしてしまい、いつもなら歩いてアプローチし外すことができる場所もそれが困難になっていることもあります。根掛かりしないアプローチはもちろんですが、回収器なども用意して安全第一で楽しみましょう。
<小峠龍英/TSURINEWSライター>
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