- 「餌木のカラーローテ禁止」エギング釣行に挑戦 アクションだけでは限界あり? 投稿日 2023年5月26日 16:30:22 (TSURINEWS)
深場では赤、またはオレンジ。澄み潮の時は緑、または」。スレているならリアルカラーなど、エギングにおいて、「カラーチェンジ」が釣果への近道と指南書にあります。しかし、本当にカラーチェンジは有効なのでしょうか。今回は、筆者がその日の状況から選んだカラーのエギで、一日を釣り通した、一途なエギング釣行の様子をご報告致します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・松永一幸)
天草周辺でエギング釣行
春イカは、沖から産卵が始まります。今回は、外洋に面して潮通しの良いポイントを幾つかリストアップし、釣行スケジュールを組んでみました。
地磯はフレッシュなイカの割合が多く、やる気が有るイカが居着いていれば、釣れる確率は上がります。しかし、今回の釣行の目的のターゲットは、「スレているイカ」。少し狙いがズレることから、人気も高く、安全性の高い場所である「堤防(波止場)」をメインフィールドとしました。

当日のタックル
・ロッド:ポセイドン スキッドロウ セカンドステージ SSSS-88L
・リール:09’セフィアC3000S
・ライン:PEライン0.6号
・リーダー:フロロカーボンライン1.7号

選んだエギとその理由
・チョイスしたエギ:エギ王K スケスケキャンディー 3.5号
昨日降った雨の影響が強く出ており、濁りが強い状況。アピール力の強いカラーを選ぶことにしました。また、途中で寄った釣具店での売れ方から、このエギが現在のヒットカラーだと判断しています。

まずはスラックジャークで誘う
春に有効なテクニックといえば、エギングの帝王の代名詞「スラックジャーク」。狙ったポイントに、イカが居着いてくれていると信じ、ネチネチと探っていきます。
しかし、秋イカの余韻が残る筆者にとって、スラックジャークは苦手意識の強いアクション。エギングの帝王が推奨しているので、積極的に取り入れてますが、できている自信はありません。
しばらく試したものの反応無し。このポイントは「異常なし」です。

エンドタップジャークも試す
エンドタップジャークとは、腕とロッドをタップして生まれるロッドの反発を利用するシャクリ方のこと。「エギング界のカリスマ」が生み出した必釣テクニックです。
今度は、積極的に動かして誘ってみます。しかし、春イカ狙いで、こんな激しいアクションが効くのであろうか……と感じます。 加えて、筆者の腕前では、しっかりとアクション出来ている自信もありません。
アクション後に、テンションフォールを多用する癖が邪魔してしまうせいか、結局釣れず。思わず、某有名プロの決め台詞である「OK、来ないよ!!」とつぶやいてしまいました。
カラーを変えずアクションで魅せていく
反応が無いと、カラーチェンジと気分転換を同時にしたいところです。しかし、「このカラーを見て追ってきているが、食わせの間が合わなかったかも知れない」という考えがよぎります。
安全運転ならぬ安全釣行な筆者は、後ろ髪を引かれるので、今回のテーマである「ノーチェンジ」で通します。

アクションパターンを思案
そこで、誰もやらないアクションパターンを考案して、「オンリーワン」のシャクリパターンを思案していきます。題して、「Wスラック・Wエンドタップ・Shortステイ」。
一度、ボトムまで沈めて→ 2回程スラックジャークで探り→ 再度ボトムを取り→ エンドタップジャークで2回程誘い→ フリーフォールで再度ボトムへ→ その後は「ステイ」で探る手法です。
皆さんもやっているとは思いますが、一言で言えば「イイトコドリ」ですかね。まあ春ですからね……。「日和良ければ、釣果無し」。アタリはなく、エギング自体が解らなくなりました。

潮が動き出す
そろそろ、潮が動く頃だと時間で確認し、イカのやる気スイッチが入るタイミングと判断。気を引き締め、丁寧にアクションを行っていきます。
すると、目の前の水深役3m付近の藻場へ、3kgはあるのではないかと思う大きさのアオリイカを発見。ペアリング中なのか真っ白な体色で、エギをスルーしていきます。
もしかして、何かのキッカケでスイッチが入るかも……。望みを捨てきれず、更に丁寧かつしつこく誘います。
2kg級モンゴウイカをキャッチ
すると、テトラの中から大きな茶色い物体が出て来て、エギに向かってきます。ヒットです!釣り上げてみると、推定2kgはあろうかという「モンゴウイカ」。サイトでフッキングさせました。

実は、エギのカンナには「アマモが付着した状態」でした。後ろに付かれた時に、「見切られる!」と思いましたが、何故かすんなりエギを抱いてくれたので、見ていてビックリなシーンでした。
その後、移動し他のポイントへ
この時期には、大型が出ることで有名な場所へ移動。状況を観察するも雨の影響から、濁りが入っています。スミ跡を目印にキャストし、先程釣れたアクションで誘っていきます。

先行者のウキ釣りの男性は、何か大きな魚をキャッチしている様子ですが、イカの気配は感じられません。その後、堤防全域を丁寧に探るもノーバイト。
すれ違ったカップルから「イカ釣れましたか?」と声をかけられ、「雨の影響か、自分の腕が悪いか分かりませんが、釣れません。」と答えたところで、納竿としました。
今回の反省点
・ペアリングに入る前に、その場所で釣りが出来ていない。
・エギの特性を最大限に活かせて無い。
・藻がカンナに絡む事が多く、カウントダウンで水深を測るも、ボトムに意識が傾き過ぎ、カンナに付いた藻に気がつかずに誘っていた
以上が反省点です。
カラーチェンジは直感が大切
雑誌やネット情報から「このエギが釣れる」と信じて購入し、カラーチェンジをせずに一日通す人も多いのかな?と感じて、チャレンジ釣行をしてみました。
しかし、アングラー自身が「このカラーじゃ無いのかも…」と感じた時が、カラーチェンジのタイミングの様に感じます。「思い立ったら吉日」的な考えですね。
何故なら、その「エギ」を、使い手自身が信用出来なくなり、アクションを加えるも「釣れないなコレでは」と言う気持ちが、悪影響を与えている可能性が考えられるからです。
アクションも重要な要素
よく釣れた日は、「たまたま、ヒットカラーのエギを持っていたから。」と安易に考えないほうが良いのかもしれません。エギの操作が思いのほか良く出来て、釣果を出せたのでは?と考え直し、エギの動き方へ拘る姿勢が、釣果への近道になるのではないかと感じました。
複雑なカラーのエギ、動き方が特殊なエギなど、店頭に沢山並んでますが、自分のエギングに合ったエギに出会えることが、1番釣果につながるのかも知れません。
<松永一幸/TSURINEWSライター>
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