- 猛威を振るう厄介者『サバフグ』 エサ釣り時の被害と代表的対策4選 投稿日 2021年10月29日 16:30:56 (TSURINEWS)
今年も各地で猛威を振るうサバフグ。釣り人にとっては間違いなく「厄介者」です。その被害内容と対策を紹介していきましょう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター杉本隼一)
サバフグが猛威を振るう
今年も静岡エリアではサバフグが猛威を振るっています。陸上では厳しい暑さが落ち着いてすっかり秋めいて来ましたが、海の中は依然として高水温状態。水温がピークを迎える夏場よりサバフグの被害は少なくなったものの、船釣りで頻繁にサバフグの攻撃を受けている状況を見ると未だに活性は落ちていないようです。
海釣りで釣れるフグといえばクサフグやショウサイフグが有名ですが、これらのフグはオキアミや虫エサといった軟らかいエサにヒットしてくる傾向があります。
しかし、サバフグはキビナゴから活きエサの小魚までも攻撃して食べてしまうほど貪欲です。泳がせていた活きエサがいつの間にかサバフグに食べられてしまうことも多く、他のフグよりも攻撃的な性格なのかもしれません。
エサ釣りで多いサバフグ被害
サバフグの被害にはどんなものがあるのでしょうか。
ミチイトを噛み切られる
静岡周辺にはタチウオ狙いで出船している遊漁船が多くありますが、頻繁にサバフグの被害に遭ったという情報を耳にします。
サバフグ被害でも特に厄介なものが、ミチイトの水深把握用のマーキング部分に噛みついてダメージを与えること。仕掛けの回収中やタチウオがヒットした後に突然ミチイトのPEラインが高切れした場合は高確率でサバフグが原因です。
仕掛けを一式ロストすることになるので心理的にもダメージが大きくなってしまいます。
活きエサが食べられる
小魚をエサに使用する泳がせ釣りで多発し、せっかく用意した活きエサを攻撃して跡形もなく食べられてしまいます。元気に泳いでいた活きエサが突然動かなくなった場合はサバフグの被害を受けていることが多いです。
釣りバリごと切られる
投げ釣りやサビキ釣りの仕掛けで使用する小さなハリは一撃で無くなり、比較的大きな丸セイゴバリやカマスバリすら無くなることも。ハリを取られなくともハリスに傷が入りやすいのでこまめに交換する手間が掛かります。
エサ釣りでのサバフグ被害対策
さて、サバフグの被害を軽減するにはどのような対策が挙げられるでしょうか。
予備のミチイト
船釣りで運悪くサバフグの攻撃に遭ってしまい、ミチイトが高切れを起こすと致命的です。サバフグの被害が聞かれる状況では予備のミチイトを用意することで釣りが続行出来ない最悪の状態を回避できます。
余裕があれば替えスプールを購入して予備のミチイトを巻いておくと現場での交換もスムーズです。
活きエサは多めに
泳がせ釣りでは元気に泳ぐ活きエサが不可欠です。現地調達の活きエサを使う場合、サバフグの攻撃を受けることを見越して釣れるタイミングになるべく多く確保しておきます。
大量の活きエサをバケツとエアーポンプのみで管理するのは難易度が高いので、活きエサ保管用のスカリやネット付のバケツを海中に入れておくと生存率が高くオススメです。
ハリや仕掛けは多めに
釣りバリやハリス部分はサバフグの攻撃でダメージが入りやすい部分です。サバフグが多い状況ではいつもより多めに仕掛けを用意しておくと釣り場で仕掛けが不足する事態を回避できます。
特に、サビキ釣りや投げ釣りの仕掛けはハリを取られやすいので予備の仕掛けは必ず用意しておきましょう。
仕掛けはシンプルに
静岡エリアで人気のカマスやタチウオ狙いで使用する仕掛けは、チモト部分に発光する保護パイプやビーズを付けてアピール力を強められます。
しかし、サバフグの興味も引きやすいので攻撃や被害が多い状況では装飾品を外してシンプルな仕掛けにするのがオススメです。
サバフグの活性は日によってバラつきがあるので、装飾品を付けた仕掛けとシンプルな仕掛けを使い分けると釣果アップに繋がります。
<杉本隼一/TSURINEWSライター>
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