- 4種の「魚の皮」でカサゴ釣り 数釣るならサーモンで型狙いはマダイ? 投稿日 2022年3月19日 17:00:21 (TSURINEWS)
魚を捌いていてふと思いました。「魚の皮でカサゴが釣れるのではないか?」と。そこでサーモン、ブリ、マダイ、ヒラメの皮を塩漬けにして、カサゴ釣りに行ってきました!
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター杉浦永)
魚皮を用意するには?
自分で釣った魚でも買った魚でも、魚を刺し身にする際に皮を引く工程をします。その際に引いた皮を集めておいて使うことができます。
もちろん、近所の魚屋さんに行ってみて、刺し身にする上で引いた皮を買ってくることもできます。ただ、アラとして肥料にする魚屋さんもあるので要相談です。
今回、用意した皮は塩漬けで丸一日放置したものを使用しています。理由として、塩漬けすることで余分な水分が抜けて皮が引き締まるため、ハリ持ちがよくなります。また塩漬けすることで保存性がアップして、小分けにして使うことも可能です。
今回用意した魚皮
今回用意したのは、刺し身にする上で皮をひいたサーモン(養殖)、マダイ(養殖)、ヒラメ(養殖)、ブリ(養殖)の皮です。
養殖にした理由としては、養殖にすることで魚自体には脂が乗っている皮を集めることができるからです (天然は旬によって脂の乗り方が違うため)。
カサゴを狙う
今回の検証にあたり、どの魚の皮でも公平性を出すためにルールを設けました。以下の3点がそのルールです。
・同じポイントで釣りをする
・使用時間は1皮10分まで
・同じ仕掛けを使用する
そして、カサゴ狙いなのでジグヘッド3gに魚皮をカットしてチョン掛けしました。釣り方は、カサゴが好むロックエリアでボトムまで落として、チョンチョンと誘いを入れながら狙います。
検証結果
以上のルールでそれぞれの皮を試したところ、10分で5匹の釣果を出し、カサゴから1番アタリが多かったのは、サーモンの皮でした!小型のリリースサイズのカサゴは多いものの、集魚効果が高い印象でした。
10分で3匹ずつの同率だったのは、マダイの皮とブリの皮でした!アタリはサーモンの皮に比べると少ないものの、釣れればデカい!釣れたカサゴは20cm前後の良型サイズでした!
10分で1匹の釣果だったのはヒラメの皮!友人はサーモンの皮で釣りをしていて、自分はヒラメの皮を使っていてもヒラメの皮にはアタリが極端に少ない印象でした!
結果から考察できること
結果から見ると、サーモンの皮は1番多くのカサゴが釣れて、ヒラメの皮は1番釣果が少ないです。
サーモン自体に脂が乗っているため、集魚効果となってカサゴの食性を誘発しやすいのではないか?と思いました。一方でヒラメの皮はサーモンの皮に比べて脂の乗りは少なく、皮自体も薄いためアピール力に欠けるのではないか?と考察しました。
また、マダイの皮、ブリの皮で良型カサゴが釣れた理由を考察すると、サーモンだとアピール力が強すぎて小型個体が反応しやすいのではないでしょうか?
ただ1回だけの検証でしたので一概にヒラメの皮は釣れないとは言えませんが、サーモンの皮は強い!ということは検証されたと思います。
魚皮のメリット・デメリット
最後に、今回魚皮をエサとして使ってみて感じたメリットとデメリットを紹介します。
メリット
・自然分解されるため、ワームに比べてエコ
・エサ持ちがいい。ハリに丁寧に刺さなくても釣れ、虫エサに比べ取れにくい。
・コスパがいい。捨ててしまう物がエサになるので、リーズナブルです。
デメリット
・手軽に手に入らない。入手経路(販売店)が確立していないため、家庭で魚をさばく機会がないと中々手に入らない。
・手が魚の脂っぽくなる。魚の脂は手につくと中々取れづらいのでタオルなどの持参が必要。エサ付すると手に魚の匂いがつく。
・エサ持ちがよすぎてエサをかえる時に一苦労する。寒い日などは指先が動きづらいので特に注意が必要。
ぜひ一度、あなたの近くの海辺でも色んな魚皮で検証してみてください。
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<杉浦永/TSURINEWSライター>
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