- 【2022年】陸っぱりメバリング入門 基本のタックル・ポイント・釣り方 投稿日 2022年3月23日 11:30:14 (TSURINEWS)
メバルは船や堤防で手軽に狙える魚だが、近年人気が上昇しているのがジグヘッド+ワームで狙うメバリングだ。今回はそんなメバリングに焦点を当ててみたい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 編集部)
手軽なメバル釣り
今年の冬はとにかく寒かったが、ようやく春の訪れを感じる暖かい日が増えてきた。春を告げる魚は多くあるが、真っ先に読者の皆さんが思い浮かべるのがメバルだろう。
今回のテーマは「まず最初の1匹を手にしよう」。サイズも場所も問わない、メバリングで最初の1匹を手にするためのハウツーを解説していきたい。
メバルは沖縄を除く日本全国の沿岸に幅広く生息しており、貝類やゴカイなどの多毛類、小魚などを捕食する。カサゴと同じく卵胎生で、冬に交尾したメスは体内で卵を受精させ、数千匹の稚魚を産む。稚魚は成長するまで、海藻帯などで群れを作って生活するが、成長するにつれて群れの規模は小さくなっていくようだ。
狙うフィールドは、最も身近な堤防周りがメインとなる。名古屋近郊でいえば、名古屋港、知多半島の各漁港、三重県の四日市港周辺が釣行しやすいエリアだが、少し足を伸ばして日本海や三重県の鳥羽~志摩方面も好ポイントが目白押しだ。
脂肪が少なくたんぱくな白身だが、その身には凝縮されたうま味が詰まっており、煮ても焼いても生でもおいしくいただける。
メバリングのタックル
メバルをルアーで狙う釣りをメバリングと呼んでいる。ジギングやエギング、アジングなどと同じく、INGを付ける釣りが流行する傾向があるようだが、それはさておき、まずはタックルをそろえよう。
ロッド
最初の1本は、ソリッド仕様のメバリングロッド。長さは7ft前後が目安だ。最初から高価な機種を選ぶ必要は全くない。1万円前後のエントリーモデルで十分だ。理由は後述するが、キモはソリッドティップであるということ。
リール
合わせるリールは2000番前後のスピニングリール。ハイギア、パワーギアはお好みで。こちらもエントリーモデルで十分だ。最近のリールは廉価版でもドラグ性能が良く、耐久性も十分。
ライン
巻くラインだが、最初はフロロカーボンラインの3lbがお勧めだ。巻きグセがつきにくく、最初は慣れるまで少し時間がかかるかもしれないが、PEラインはトラブルが多く、風にも弱いしナイロンは劣化が早いため巻替え頻度が上がる。
もちろんラインに関しては細ければ細いほど、アタリは増えて釣りやすくなる。だが、当然切れたりすることも多くなるし、絡むなどトラブルが起きたときにほどきにくくなるので、3lbぐらいがちょうど使いやすいと思う。
ジグヘッド
ジグヘッドは0.4~2gまでを用意しよう。ロングシャンク(長軸)のメバリング専用のものを選べば、まず問題はないはず。さまざまなメーカーからさまざまなジグヘッドが出ているので、いろいろ使ってみて自分に合うものを見つけたい。
ワーム
ワームは1.5~2inchのストレートワーム。ワームは尻尾の形によって種類が分けられる。クリンと曲がったカーリーテール、小刻みに震えるシャッドテール、まっすぐなストレートテールなど。メバルに関していえば、ストレート系があればまず間違いない。
気になるカラーだが、必ず持っておきたいのが、透明なクリア系とブラックだ。クリア系は春先に多いアミやシラスを捕食しているときに効果絶大。
ブラックは常夜灯など光が当たっているポイントでは、シルエットがはっきり浮き出るので効果が非常に高い。もちろんブラックだけではなく、濃い緑や茶色などトーンの濃いカラーなら何でもOKだ。
その他必要な装備
春近しといっても、夜はまだまだ極寒。防寒着は必ず着用し、ネックウオーマー、指出しの手袋は必須。そしてなくてはならないのがヘッドライト。最近では300ルーメン以上の、高輝度のライトが多く出ているが、陸っぱりのメバリングでそこまでの明るさは必要ない。
むしろ不用意に海面を照らしてしまうと、メバルを警戒させてしまうので、手元でイトが結べるぐらいの明るさがあれば十分だ。
狙うポイント
ポイントに着いたらまず狙いたいのが、漁港に設置されている常夜灯周りだ。どんな場所でも、この常夜灯周りは一級ポイント。どのアングラーも必ず一度は入るポイントだ。
光にプランクトンが寄せられ、それらを捕食するアジやメバルが集まってくるため魚影は非常に濃く、サイズを問わなければ高確率でアタリを得ることができる。
最初の1匹を手にするために、この常夜灯周りは絶対外せないポイントといえるだろう。今回はこの常夜灯周りでの攻略法を解説したい。
軽量ルアーをうまくキャストしよう
シーバスルアーやメタルジグと違い、1g前後のルアーをキャストするにはそれなりに慣れが必要だ。
手首のスナップをうまく効かせ、ロッドの反発力をいかしてコンパクトにキャストできるようになろう。決して難しいことではないので、場数を踏めばすぐにできるようになる。
レンジ
首尾よく常夜灯周りに入ることができたら、まずじっくり水面を観察してみよう。水面を泳ぐ小さな魚やプランクトンなどが確認できたら、その下には間違いなくメバルが潜んでいるはず。問題はどの深さにメバルがいるかということだ。
ジグヘッドを投げたら着水からカウントしていき、カウントの数でその深さまでルアーを到達させる。上から徐々にカウント2、カウント4、カウント6と刻んでいき、アタリの出る深さを探っていくのだ。
この深さ(レンジ)が分かれば、第1段階はクリアしたといっていい。メバルの活性が高いときは、水面でライズが発生することも。こうなると狙うレンジは表層。着水したらすぐにリールを巻き始めて水面直下を漂う多毛類や小魚を演出してやる。かなりの確率でアタリが出るはずだ。
フッキングまで
メバリングではロッドを弾いたり大きくあおったりするようなアワセは必要ない。手元にアタリが伝われば、そのまま何事もなかったかのように巻き続けてみよう。
ここで威力を発揮するのが、前述したロッドに搭載されたソリッドティップだ。低弾性で力に追従する性質を持つソリッドティップは、メバルに違和感を与えることなく食い込ませてくれる。そのまま巻き続けて、重みが十分にかかってからロッドを立てれば十分にフッキングしてくれる。
魚が小さければフッキングせずに放してしまうこともあるが、そういった場合は元々ハリに掛からなかった魚だと割り切ってしまおう。
初めての1匹を手にするためのメバリング、コツは常夜灯周りを狙うこと。レンジを探り当てること。アタリがあったらアワせずそのまま巻き続けて食い込ませること。この3つを実践できれば、そう遠からず1匹を手にすることができるはずだ。
掛ける釣りへ
ここまで説明したのがいわゆる乗せの釣り。語弊があるかもしれないが、メバル任せの釣りともいえる。次は参考程度に記しておくが、ある程度経験を積んだら今度はソリッドティップではなくチューブラティップのロッドに持ち替えてみよう。
ラインはPEラインの0.2号、リーダーがフロロカーボンラインの4lb前後。このタックルで何が変わるかというと感度だ。ソリッドティップでは感知できなかったアタリを捉えて掛けていく釣りだ。
フォール中や巻き途中で出たアタリを鋭敏に捉えて、しっかり掛けアワせていくスタイル。ソリッドティップが待ちの釣りなら、チューブラティップは攻めの釣りといえよう。
あくまでこれは入門編である乗せ(待ち)の釣りをマスターでき、ある程度経験を積んでからの話。詳細はまた別の機会に解説してみたい。
食べる分だけキープしよう
漁港周りやふ頭周りのメバルは釣り荒れが進んでいるせいか、小型が多い。環境の変化や乱獲が原因だが、これから始める人は食べる分以外は持ち帰りを控え、あくまでゲームフィッシングとしてのメバリングを楽しんでほしい。
もちろんおいしい魚なので、キープして食べることも釣りの楽しみであることは事実。だが食べる分以外のキープは控えて、いつまでも楽しめる釣り場を残していくように心がけてほしい。
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